鐘井輝の経営レポート

大型SC出店への今後の対応策

2009年01月10日

大型SC出店への今後の対応策
大型SC出店への今後の対応策



中小小売業の活性化をすすめていくためには当該店舗の業態化を考えていく必要がある。観光地飲食業のアイデアマトリックス事例は地方都市の「道の駅」で弁当・惣菜を販売する食料品店の対応の方向性を示す。このアイデアマトリックスによりマクロなトレンドと中小小売業のノウハウや強みで業態化を成し遂げていくためのアイデアが整理できる。
 このケースではマクロトレンドとして高齢化、核家族化、健康志向、食の安全性、食の洋風化、環境志向があり、また強みとして手作り、地産地消、できたて商品、地域催事の反映がある。

マーチャンダイジング
 ここでいうマーチャンダイジング要因とは業態における品揃えの内容を意味している。そして業態化に際して採用する方向性は総合化、専門化、スクランブル化、カテゴリーキラー化、高級化、大衆化などがある。
①総合(General)化
 消費者が商品の購入を行う場面、できるだけ一度の買い物で済ませることができるように品揃えの総合化が図られる。いわゆるワンストップショッピングの便宜性が目指される。この場合、品揃えする商品の購入頻度が大きく異ならないことが望ましい。
②専門(Special)化
 専門化の方向には店舗が提供する効用について間口を絞る方向と、取扱商品の種類について間口を絞る方向がある。前者は顧客のライフスタイルに合わせ、品揃えとサービスを通して提供する効用に一貫性と専門性を持たせる。後者は取扱商品は特定種類の商品に限定されるが、その特定商品についてはカラー、サイズ、スタイル、価格など顧客のあらゆる要求に応じられる品揃えを行う。
③スクランブル(Scramble)化
 スクランブル化では一見何の関連もない商品が品揃えとして加えられる。通常補完関係にある商品が関連販売として売場に陳列される場合が多いが、あえて無関係な商品の品揃えが展開される。
④カテゴリーキラー(Category Killer)化
 専門化の一種であるが、特定商品のカラー、サイズ、スタイル、価格など品揃えと商品量において競合他社より圧倒的に多くの物量で展開される。特定商品分野において群を抜いた品揃えを行う。
⑧高級(High-Grade)化
 素材、製造工程、デザイン、スタイル、性能、ブランドにこだわり、高品質な商品を取り扱う。この場合の価格設定では競合他社はあまり意識されない。なぜなら取り扱う商品は自店にしか置かれていない。
⑥大衆(Mass Sales)化
 マスマーケットを対象にした品揃えを行う。少数の富裕層のみが享受できる品揃えではなく、一般大衆の手に届く商品や生活のスタイルを提供する。大衆化することで潜在的な需要が顕在化し、大幅に売れ行きが増加する場合がある。

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