鐘井輝の経営レポート

経営分析マニュアル

2009年04月02日

経営分析マニュアル
経営分析マニュアル


経営分析の目的から切り口を整理することができる。個別店舗の経営状況は店舗関係者の立場や状況などにより、関心のあり方がそれぞれ異なる。従って経営分析は、それぞれの関心に応じて、分析の視点が異なってくることになる。しかし、異なるさまざまな関心も、4つの視点に分類・整理することができる。


収益性分折
出資者であれば、配当収入について考えるとき、配当可能な利益がどれくらい確保されているのかに関心を持つ。なぜなら配当の前提となる利益を効率よく確保している方が配当に期待が持てるからである。また金融機関をはじめとする企業への資金貸し出し先は、利払いの安定性を考えるとき、営業上の収益性が高ければ安心する。また従業員は、収益性が高ければ給料の安定性や、昇給、賞与の期待を大きくする。このような収益性という切り口で分析ができる。

生産性分析
出資を考えるとき、店舗が付加価値の高い事業を展開していれば、配当による高い分配や店舗価値の上昇を期待する。また従業員も、生産性が上がれば労働への分配が増えることが期待できる。その際には、生産性という切り口で分析できる。

成長性分析
出資者が店舗に出資を考える場合、将来的に有望な店舗なのか否かに関心を持つ。また金融機関をはじめとする店舗への資金貸し出し先は、融資した資金の回収や利払いの安定度を考えるとき、元利金の安全度が向上することを期待する。その際に分析の切り口となるのが成長性である。

安全性分析
店舗は借入金などの返済の遅れ、債務支払いがストップすると倒産してしまう。また金融機関をはじめとする店舗への資金貸し出し先や取引業者はそのような事態に陥る可能性に関心がある。また従業員も、給料の安定的支払や職場を失うことの可能性について関心があり、店舗の債務返済能力をチェックする。このような安全性という切り口で分析ができる。

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