今どきのギフト事情 - ギフトを本気で売る
わが国における「贈り物」(ギフト)の歴史は国家成立以前の習わしとして続いてきたも
のと思われる。単一民族で国が成り立ち「以心伝心」、「阿吽の呼吸」でのコミュニケーシ
ョンが成立し、「贈り物」に思いが込められてきた。
ギフトは日本の贈り物習慣として社会に根付いた行為により形成され、生まれたときの
「出産祝い」から死んだ後の「香典返し」とその後の各法要まで人間の一生につきまとう。
ギフト業界も戦後の日本経済の発展とともに成長を続け10 兆円市場にまで成長を遂げ
てきた。しかし、「不景気に強い」といわれてきたこの業界も近年「中元」「歳暮」をはじ
めとして縮小傾向が止まらない状況となってきている。先行き不透明な経済情勢のなか、
儀礼ギフトは最小限にとどめたいという人々の心があらわれているのであろうか。
消費者の価値観は変化し、昔ほど皆が返礼・中元歳暮を行うという時代でなくな
りつつある。パーソナルギフト強化の難しさはギフト市場にギフトという商品がないこと
からスタートする。ギフト用品は複合業種の商品であり、ギフトという行為や贈り物をす
る心を通して把握する市場である。すなわちパーソナルギフトは自己消費と表裏一体の関
係にある。またギフト業は贈り手のイメージをとらえる企画業の意味も持つ。
今後は既に社内に存在しているカスタマーセンターを有効に機能させ、より生活者の声
を企画やサービスに生かす仕組み作りも求められる。モニター制度の導入、フォーカスグ
ループ形成など生活者のライフスタイルの変化に敏感に反応していく姿勢が欠かせない。
また、小売業をサポートする卸売業の視点からは加盟小売業の地域特性を生かした独自
性ある品揃え強化の支援やきめ細かなリテールサポートも求められるであろう。
メールアドレスが変更になりました。
akira036@mx.biwa.ne.jp → akira036@mx.bw.dream.jp
新規取得メールアドレス info@office-kanei.com
URLも変更になります。
鐘井輝経営事務所
ホームページ
http://www.biwa.ne.jp/~akira036
↓
新ホームページ
http://office-kanei.com/