地域資源を活用した振興ビジョンの方向性

akira

2009年04月03日 10:07

地域資源を活用した振興ビジョンの方向性

市と地域のアイデンティティ
人々が求めているまちの価値・プライドは何か、保有すべき機能と役割はどのようことかが明示されていることである。
表現した状態(「まちの個性」、「そのまちらしさ」を含む)とまちに関わる人々の心に生じるそのまちらしさの認識(菩提寺地域アイデンティティ)が形成される必要がある。これは「ほかのまちとは異なる独自性」「まちらしさ」という意味でも使用され、そのまちに関わる人々が共有する「まちへの思い」を統合化し具体化するための基本的な考え方となる。
商業者と生活者がまちづくりを目的する観点から新しい関係性を樹立するためのまちへの共通認識を構築する。これからのまちづくりを推進する力の源泉として菩提寺地域の誇りが多くの人々に函養されることが重要になる。
市と地域の誇り
地域の誇りの中核を占めるアイデンティティへの関与意識の前提となる価値観はまちへの愛着度と社会的な関わりである。この地域の誇りがより多くの人に涵養されていくことがまちづくりを成功させる大きな要因となる。
愛着度を高める素材の探索
地域住民と商業者がその地域に愛着を深めるためには新しい関係性を築くためのコミュニケーションの機会を増やすことが必要である。まちへのアイデンティティを共有する同胞としてのコミュニケーションの機会を増やし、まちが必要としている機能やまちの活性化の視点からの自然環境の活用や歴史的背景への探索などを協働で実施していくことである。人がその地域に愛着を最も感じるのはその地域で築かれた人間関係そのものである。
それを象徴するものがまちのシンボルにすぎない。これからのまちづくりでは市民と商業者とがコミュニケーションを図る機会として、まちの歴史的背景の探索や内容の編纂、シンボル性のあるものの復元など、まちへの愛着を深める(コミュニケーシヨンの活性化)ための素材を見つけて育てる「場」を提供することが重要となる。歴史的背景のあるものには以下のものが考えられ、地域より広域の市では具体的なシンボル発見が求められる。
1) 神話
2) 神社・仏閣
3) 祭り
4) 踊り
5) 古墳
6) 自然(河川・滝など)
 新たに見出された素材は構成員以外から見て現代の価値物としても評価されることが重要であり、他の地域の人々から理解されない形態での情報発信はあまり意味をもたない。
市と地域の誇りの涵養
 積極的に参画する人々の心理を鼓舞するために「まちづくり大使」や「まちづくりマイスター」などの称号を認定し表彰する制度を設置することやまちづくりの現状を広くまちの内外に向けて告知する広報活動が求められる。
市と地域の活性化事業案
○歴史的背景・シンボルポスターの作成配布
○歴史的背景・シンボルカレンダーの作成配布
○案内標識の作成
○観光マップ、まち歩きマップ、福祉イラストマップやガイドブックの整備
○ガイドステーションの設置する
○ITを使ったガイドシステムの構築
○定期開催型まち歩きツアーやスタンプラリーの実施
○レンタサイクルステーションの整備
○特産品の製造工程の見学会や製造体験会の開催
○歩いて巡る観光モデルルートの設定
○「市のお宝」認定事業の実施
○まちかど博物館(写真展・展示会等)の設置
○地域素材(商品)を生かしたイベントの開催
○フリーマーケットの開催
○幼児・児童の「おつかい体験」の実施、教育機関とタイアップした社会体験、教育
○買い物サポートシステムの充実、高齢者、身障者などを対象とした支援システム
○一店逸品運動の展開、店のこだわり商品、サービスの発掘
○シルバーショップの開設、高齢者による主体的な店舗運営
○熟年サロンの開設、団塊の世代を対象とした、情報交換、生涯学習の楊づくり
○あたたかい気持ちで観光客を迎える市民意識の啓発

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